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子ども自律の心育もう [教育]

物事を決められる子に
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 最近は子ども部屋を設けずに、リビングを親子の共有スペースとして、一緒に生活をさせるスタイルが流行しています。個室を与えない理由として、

 ①部屋に閉じこもり何をしているか分からない状況にしたくない

 ②成人したら家を出ていく可能性が高いから最初からなくてもいい

 などが挙げられるようです。

 間取り、部屋の大きさ、きょうだいの数などにより、個室を与えることができない家庭もあります。ただ、私は子どもの心の成長のためには、子どもが自分で管理する、自分で決められる空間を与えることが有効であると考えています。

 空間は、広くなくてもいいのです。簡単な仕切りをつくり、子どもの空間にするのもいいでしょう。

一人で考える時間

 自分だけの空間があることの利点の一つが、一人になって物事を考える時間が持てるという点です。

 苦しい時、つらい時は一人きりになり、ぼんやりと考える時間も必要です。

 いろいろな思いにふけりながら、自分なりに感情を落ち着かせていく、気持ちの整理をつけていく力が育まれていくからです。

 今の子どもたちは、一人になる時間がとても少ない。家にいても、携帯電話やインターネットで友達とすぐにつながれます。一人になって内省する時間は、心を成熟させるためにも必要な時間だと思うのです。

 また自分の部屋を持つことで、自分のことを管理する自律の心を育むことができますし、部屋をどのような形にするのかを自ら考えることで、自分の意見、気持ちを表現できる力も身に付けることができます。

ルールを話し合う

 私は、できる限り早い段階から、子どもの自立のためにも、子どもだけの空間を与えた方がいいと考えています。ただ、与える際には、親子できちんと以下のような点を話し合いましょう。

 ・掃除をいつ行うのか

 ・ベッドメーキングはどうするか

 ・親やきょうだいが部屋に入る時のルール(ドアが閉まっている時は必ずノックをするなど)

 ・家具の配置はどうするか

 ・衣類の場所はどこにするのか

 ・電気のつけっぱなしの防止

 子どもの主体性を尊重した上で、親子の間でルールを作ったら、そのルールに従って子どもに部屋を使わせてあげてください。自分の身の回りのことを自分で責任をもって行う習慣を身に付けることができます。


親子の対話が弾む
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 最近の住まいは、対面式のキッチンで、子どもと向かい合えることを売りにする作りの家が増えています。料理をしながら、子どもの様子を見ることができ、コミュニケーションが取れるので、好評のようです。

 いつも子どもが近くにいて、親子のコミュニケーションがたくさん取れるので、安心感はあるでしょうが、私はこうした何かをしながらのコミュニケーションばかりが増えている現状が心配です。

 コミュニケーションは本来、きちんとお互いに顔を向かい合わせて、話し合うことが基本だと思います。リビングで、単に一緒の空間で過ごすコミュニケーションだけでよしとするのではなくて、親自身が子ども部屋に行き、子どもと語り合う時間を大切にしてほしいです。

 親が子ども部屋に行くことには大きな意味があります。子ども部屋は子どもだけの空間です。置いてあるもの、飾っているもの、部屋の配置などを通して、子どもの今の関心がダイレクトに分かります。

 普段、気付かなかった子どもの変化も見ることができるでしょう。リビングでは話していなかった、子どもの最近の興味・関心にそった対話が生まれるはずです。

 子ども部屋を活用することで、子どもの自律の心を育み、さらに親子のコミュニケーションを豊かにすることもできるのです。




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