SSブログ
自転車・サイクリング。 ブログトップ

自転車LIFEをもっと楽しく 自転車ツーキニスト 疋田智さん [自転車・サイクリング。]

今日は、自転車に乗る方にメッセージです。

 私はテレビ局に勤める傍ら、“自転車ツーキニスト(通勤者)”を名乗り、自転車の魅力を多くの人に伝えるため、執筆・講演活動などをしています。

 早々に断言します。自転車ほど素晴らしい乗り物はありません!

 「自転車を動かすための資源は無限にある。それは私たち現代人の皮下脂肪だ」と、ある人は言いました。

 その通り。私が自転車の魅力に取りつかれたのも、10年以上前に片道12キロの道のりを自転車に乗って通勤し始め、1年間でダイエットに成功したという経験が大きいのです。

 皆さんに自転車を強くお勧めしたい一方、自転車を取り巻く日本の交通環境はというと、ヨーロッパなどの自転車先進国に比べて、改善の余地がたくさんあります。

 自転車に乗っている時、何の気兼ねもなく歩道を走ってはいませんか? 実は、日本のように自転車が歩道を走れる国は世界でも極めてまれ。1970年代の道路交通法改正以降のルール、「指定歩道ならば、歩道通行ができる(ただし徐行)」との文言が拡大解釈された結果なのです。

 歩道を走るのなら、スピードは要りません。これが、低速でも安定して走れる安価な“ママチャリ”の爆発的普及につながりました。しかし、低速で短い距離しか走らないママチャリは、自転車の潜在的な性能をほぼ手放したに等しいのです。

 欧米で購入される自転車の平均価格は、約7万円といわれます。軽量で高速が出せるため、長距離を軽々と走れます。

 「ちょっと値段が高い」と思われるかもしれません。しかし、安い中古自動車を買うよりも圧倒的に低価格で“高級スポーツカー”のような品質の自転車が手に入ってしまうのですから、実はお得なのです。

 燃料費を気にすることなく経済的、かつ健康的でエコロジー。メリットだらけの自転車こそ、未来の乗り物です。かつての私のように、皆さんも自転車、始めてみませんか?

絶対厳守! 自転車乗りの注意事項

車道通行が原則

 まずは「車道通行」の原則を覚えておきましょう。
日本以上の車社会アメリカで行われた調査によると、歩道通行の自転車の事故確率は車道走行の6倍以上にもなります。

 車のドライバーは、歩道を走る自転車を意識することはほとんどありません。そのため、歩道を走る自転車が交差点で突然車道に進入してくれば、ドライバーが対処しきれないこともあります。もちろん車道を走る際、自転車側も後方を走る車を常に確認することが大切です。



必ず左側を走る

 車道を走る際は、左側を通行しなければなりません。右側通行は、対面する自転車や自動車にとって危険だからです。

 自転車による交通事故で最も多いのが、「出合い頭の衝突」。しかし、四つ角での衝突事故は左側通行が守られていれば避けられたか、そもそも発生しなかった可能性があります。出合い頭の衝突は、路地から出てきた車と、大通りの歩道を右側通行で走る自転車でも起こるケース。歩道を通る際は車道側を走りましょう。



「車両」意識を高く

 歩道を走れるのは、右の標識がある「自転車歩行者専用道路」などのほか、子どもや高齢者が走行する時、安全上必要な場合に限られます。自転車は「車両」。歩道では歩行者が最優先です。走る際は必ず徐行しなければいけません。

 自転車を歩行者の延長として考える「歩行者意識」こそ、スマホ片手にイヤホンで音楽を聴きながらの走行や、安易な信号無視といった、危険行為を助長する遠因かもしれないのです。



万一に備え保険加入

 「自転車=歩行者」という感覚でいたとしても、衝突事故で歩行者にけがを負わせてしまった場合には、自転車側に相応の責任が発生します。特に死亡事故や後遺障害が残る場合などでは、高額賠償となる例もあります。

 交通ルールを厳守して事故を予防し、ヘルメットを着用するなどして自分の身を守る工夫は当然のことですが、万が一、自分や家族が事故の加害者となってしまった時のために、自転車保険に加入しておくのがいいでしょう。
今すぐ自転車を始める6つの理由

①財布に優しくエコロジー

 高性能の自転車はとても軽く、スピードが出しやすくなっています。5~10キロ程度の距離ならば簡単に走破できてしまいます。

 近年は、自転車での通勤を認める会社も増えてきました。住んでいる地域の交通環境によっては、電車やバスを利用するよりも、自転車で直接職場に向かった方が早いという人もいるでしょう。

 「満員電車に乗らなくなって、朝から快く仕事を始められる」という声も。交通費の節約にもなり、一石二鳥です。



②自分の世界 広がる喜び

 電車や車ばかりを利用していたら、気付くことのできない風景があります。

 駅と駅の間に広がっている街並み、思いも寄らぬ場所から見える美しい景色。自転車に乗ると、普段は見過ごしていた地域の魅力が見えてきます。

 何も目的地に急いで行く必要はありません。写真を撮ったり、おいしそうな飲食店にすぐ寄り道できたりするのも自転車ならでは。自分の世界が広がっていく満足感を、ぜひ味わってみてください。



③年齢不問! 誰でも気軽に

 何といっても老若男女、誰もが気軽に乗れて楽しめるのが自転車の特徴でしょう。

 家族や友人同士の共通の趣味として始めたという人や、定年を迎えた後の体調管理のために自転車を選ぶ人も増えています。

 体力に自信が無かったり、坂道の多い地域に住んでいる人は、電動アシスト自転車を購入するのもいいでしょう。

 ただし電動アシスト自転車は、時速24キロを超える高速域に入ると、アシスト機能が無効となってしまうので、注意が必要です。



④ダイエットに効果!?

 自転車は膝など関節への負荷も少なく、急に息が切れることもありません。そのため、ランニングや水泳よりも手軽に続けやすいといわれています。運動不足の解消やダイエットを考えている人には、格好の選択肢ではないでしょうか。

 折り畳みや、持ち運びができる機種ならば、帰り道に公共交通機関を利用し、自転車を持って帰ってくることもできます。

 あまり無理をせず、自分のペースで気楽に付き合っていけるのも、自転車の大きな魅力です。



⑤カスタマイズで愛着が

 サドルの高さやハンドル幅を自分の体格に合わせると、ぐっと快適に自転車を走らせることができます。さまざまなパーツを取り換えたり、付け加えたりして、愛車を自分らしくカスタマイズ(好みに合わせて変更すること)するのもいいでしょう。

 最近では、GPS機能を用いて自転車を走らせた場所や距離、速度や時間を管理することができる機器が人気。同じような機能を持つスマートフォン・アプリも登場し、自分の走行記録を簡単に保存する人も多いようです。



⑥旅行先で楽しさ倍増

 旅行先で自転車を足に現地を巡る“輪行”は、自転車ファンの楽しみの一つ。宿舎を拠点に走り回ると、まるで旅先に引っ越してきたような気持ちになります。

 気持ちよく現地を駆け抜けるもよし、手で押して進むもよし。小回りの利く自転車が、旅に彩りを添えてくれるでしょう。

 とはいえ、どんなに軽量の自転車でも10キロ前後の荷物になります。公共交通機関を利用して運ぶ際は、他の乗客への迷惑や破損の危険性を念頭に置きましょう。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:バイク
自転車・サイクリング。 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。