産後の夫婦のすれ違い乗り越えるには [夫婦]
お母さんの気持ちに寄り添う
――新米パパ向けの“父親学級”の講師としても活躍されています。
出産前には医療機関で、お母さんの体のことや立ち合い出産のことなどについて、詳しい説明を受けます。しかし、出産した後の生活については、具体的には教えられず、よく分からないままになってしまいがちです。
お母さんは常に赤ちゃんがおなかにいるので、心の準備も整えていきますが、お父さんはそうはいきません。その意識の違いが産後の夫婦のトラブルにつながりやすいのです。
そこで“父親学級”ではお父さんに、産後に赤ちゃんをどのように自宅に迎え、一緒に生活していけばいいのか、できる限り早い段階からイメージできるようにお伝えしています。
――具体的には何を伝えていますか。
奥さんとのコミュニケーションの仕方です。産後のお母さんの特徴として、イライラして困っても、夫に自分の気持ちを表現しなくなるという点があります。夫婦間のコミュニケーションが取りづらくなるのです。
特に初めての出産の場合はそうです。お母さんは体が思うように動かず、想像していたことと現実とのギャップで、今後やっていけるのかと不安を抱えやすくなります。
しかし、「母親になったのだから、もっとしっかりしなければ」との思いがあるため、なかなかその不安を夫にも言わない傾向があります。
――「母親」になった責任感で、気を張り続けているのですね。
赤ちゃんは手が掛かるものですが、初めての出産の時はきちんと想像できません。テレビなどで見てきた赤ちゃんのイメージで、よく寝て、ニコニコ過ごして、母親に抱かれて母乳を飲んでいる――。そのように、赤ちゃんとの生活を捉えてしまいがちです。
原因不明の湿疹が起きて病院を探し回る、夜泣きが続いて寝ることもできない、などということは、なかなか想像できないのです。
――産後のお母さんの気持ちをくみとって関わることが大切ですね。
出産前に、夫婦でよく話し合っておく必要があります。例えば、実際に赤ちゃんが生まれた後の家の中のことなど。
お母さんにとってイラッと感じやすい状況の一つが、退院後に自分がやらなければいけない家事が放置されていることでしょう。
台所に洗っていない食器がある、ゴミ捨てがされていない、部屋が散らかって整理整頓されていない、洗濯物がたまっている。こうしたことは、普段、家事を主に担当していない男性の場合、すぐに起こります。
――やっと自宅に戻れたのに、家事が山積みでは大変です。
赤ちゃんを迎えるのだから、最低限、部屋はきれいにしているだろう、ベビーベッドや赤ちゃんの寝間着も用意しているだろうと思っていても、お父さんはきちんと分かっていなくて、床のゴミを取るくらいでいいだろうと考えている場合もあります。
お母さんとお父さんの思いにずれがあるわけです。
こうしたことはお母さんのストレスです。ストレスを軽減するために、夫婦で産後、どのような生活をしたいのか、具体的にイメージして話し合ってほしいと思います。
「妊夫健診」で頼もしさをチェック!
書籍『産後が始まった! 夫による、産後のリアル妻レポート』を参照し作成
パパの皆さん、次の10の質問に答え、YESだったら各点数を、NOだったら0点として採点しましょう。
――新米パパ向けの“父親学級”の講師としても活躍されています。
出産前には医療機関で、お母さんの体のことや立ち合い出産のことなどについて、詳しい説明を受けます。しかし、出産した後の生活については、具体的には教えられず、よく分からないままになってしまいがちです。
お母さんは常に赤ちゃんがおなかにいるので、心の準備も整えていきますが、お父さんはそうはいきません。その意識の違いが産後の夫婦のトラブルにつながりやすいのです。
そこで“父親学級”ではお父さんに、産後に赤ちゃんをどのように自宅に迎え、一緒に生活していけばいいのか、できる限り早い段階からイメージできるようにお伝えしています。
――具体的には何を伝えていますか。
奥さんとのコミュニケーションの仕方です。産後のお母さんの特徴として、イライラして困っても、夫に自分の気持ちを表現しなくなるという点があります。夫婦間のコミュニケーションが取りづらくなるのです。
特に初めての出産の場合はそうです。お母さんは体が思うように動かず、想像していたことと現実とのギャップで、今後やっていけるのかと不安を抱えやすくなります。
しかし、「母親になったのだから、もっとしっかりしなければ」との思いがあるため、なかなかその不安を夫にも言わない傾向があります。
――「母親」になった責任感で、気を張り続けているのですね。
赤ちゃんは手が掛かるものですが、初めての出産の時はきちんと想像できません。テレビなどで見てきた赤ちゃんのイメージで、よく寝て、ニコニコ過ごして、母親に抱かれて母乳を飲んでいる――。そのように、赤ちゃんとの生活を捉えてしまいがちです。
原因不明の湿疹が起きて病院を探し回る、夜泣きが続いて寝ることもできない、などということは、なかなか想像できないのです。
――産後のお母さんの気持ちをくみとって関わることが大切ですね。
出産前に、夫婦でよく話し合っておく必要があります。例えば、実際に赤ちゃんが生まれた後の家の中のことなど。
お母さんにとってイラッと感じやすい状況の一つが、退院後に自分がやらなければいけない家事が放置されていることでしょう。
台所に洗っていない食器がある、ゴミ捨てがされていない、部屋が散らかって整理整頓されていない、洗濯物がたまっている。こうしたことは、普段、家事を主に担当していない男性の場合、すぐに起こります。
――やっと自宅に戻れたのに、家事が山積みでは大変です。
赤ちゃんを迎えるのだから、最低限、部屋はきれいにしているだろう、ベビーベッドや赤ちゃんの寝間着も用意しているだろうと思っていても、お父さんはきちんと分かっていなくて、床のゴミを取るくらいでいいだろうと考えている場合もあります。
お母さんとお父さんの思いにずれがあるわけです。
こうしたことはお母さんのストレスです。ストレスを軽減するために、夫婦で産後、どのような生活をしたいのか、具体的にイメージして話し合ってほしいと思います。
「妊夫健診」で頼もしさをチェック!
書籍『産後が始まった! 夫による、産後のリアル妻レポート』を参照し作成
パパの皆さん、次の10の質問に答え、YESだったら各点数を、NOだったら0点として採点しましょう。