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この本よんで! 親子の読書 [親と子供]

読書の秋「秋の夜長に」子供と楽しむお勧めの本です。
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ぼくは牛飼い トーラとパパの夏休み
リーサ・モローニ 文
エヴァ・エリクソン 絵
菱木晃子 訳

 待ちに待った夏休み、少女トーラは、パパと森へキャンプに。

 でも、パパはスマホばかりいじっていて、面白くありません。トーラがヘビと思ったのは木の根っこで、パパは平気でまたいで行きます。枝分かれした大きな木は、キリンが葉っぱを食べているようにトーラには見えるのですが、パパには見えません。あーあ、興ざめ。でも、次第にパパにも少年の心がよみがえってきて――。

 娘と父親の交流を描いた、心温まる絵本。大自然に触れる面白さも巧みに表現されています。

 小学生初級から。(あすなろ書房 32ページ 1404円)


ふしぎなトラのトランク
風木一人 作
斎藤雨梟 絵

 ある日、きちんと正装したトラが、トランクを持って町にやってきました。どこから、何のために来たのか、誰も知りません。

 トラを怒らせたら、どうなるか――みんな怖くて、ビクビクしてしまいます。レストランでは、トラはステーキを10皿も平らげ、図書館では分厚い本を3冊借りようとし、公園で子どもたちと遊び、銭湯にも行きます。

 そして、トラが丘の上でトランクを開くと、中には何と……。

 知的好奇心を刺激してくれる、不思議なファンタジーです。

 小学生初級から。(すずき出版 80ページ 1296円)


ぼくは牛飼い
サンドラ・ニール・ウォレス 作
渋谷弘子 訳

 イーライ少年は牛飼い一家の跡取り息子。ある日、生まれたばかりの子牛をもらい、「リトル・ジョー」と名付けて、愛情を注いで育てます。

 夢は、リトル・ジョーを品評会に出して、一等賞を取ること。でも、品評会の後、子牛は競りに掛けられて、売らねばなりません。

 米国の畜産農家を舞台に、立派な肉牛を育てながら自身も成長していく、少年の物語です。

 冬から夏の終わりにかけてのさまざまな自然の様子や、家族や近隣同士の人間関係なども、細やかに描かれていて読み応え十分。「食べること」や「命をつなぐこと」について、あらためて考えさせられます。

 小学生上級以上。(さ・え・ら書房 254ページ 1728円)



児童図書選定委員会  加藤悦男  細野眞由美  高橋フミアキ



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