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英語絵本を活用 親子で楽しく学ぼう [教育]

園田学園女子大学 衣笠知子准教授に聞く
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 英語学習の関心は高く、幼児期から英語の塾に通う子も少なくありません。家庭で親子一緒に楽しみながら英語を学ぶ方法として、英語絵本があります。英語絵本の魅力、活用の仕方などについて、園田学園女子大学の衣笠知子准教授に聞きました。

理屈ではなく耳で覚える

 英語学習は、文法や単語の暗記から始めるのではなく、英語の音やリズムを楽しむことから始めてほしいものです。
 従来の英語教育は、それまでに聞いたことも使ったこともない英語を中学校に入った途端に教科として学び、単語や文法をひたすら暗記しました。それは言葉との出合い方としてはとても残念なことです。
 英語学習が苦痛にならないためには、前もって英語に触れる機会をたくさん持つことが必要です。英語の響きを味わう機会を持ってほしいです。英語の音を聞き、きれいだな、意味が分かるようになりたいなと興味を持ちながら英語教育を受ければ、英語学習はわくわくしたものになるはずです。
 授業で文法、単語を学ぶ中で、これまで聞いて覚えていたフレーズの意味が初めて分かると、「こういう意味だったんだ」とうれしくなります。英語学習への意欲が高まります。
 特に幼児期や小学校低学年の時期ならば、英語絵本の家庭での活用がお勧めです。

意味を類推する力を育む

 英語絵本の魅力は、親子でスキンシップをとりながら学べるというだけではなく、イラストをヒントに言葉の意味もなんとなく分かるという点です。英語の音と意味を関連付けながら理解することができます。
 英語教育で最も大事なのは、すべては分からなくても、意味を類推する力を育むことです。どんな言語を学ぶ場合もそうですが、こちらが覚えた会話例通りに相手は話してくれません。意味を類推してコミュニケーションをはかることが大切です。
 英語絵本に触れる中で、英語の意味が全部は分からなくても、イラストを見ながら、こんなことを言っているのだろうなと類推しながら大意をつかむ力を育むことができます。
 絵本は一回読んでおしまいではなく、子どもがそらんじるまで繰り返し読みましょう。たくさんの違う本を一度ずつ読むよりも、数は少なくても繰り返し、暗記するまで使った方が、英語独特のリズムが身に付き、またいつまでも記憶に残ります。
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幼児、小学校低学年向け お薦めの英語絵本

 英語絵本は、日本語訳のもの、ネーティブの音声が入ったCD付きのものなどがたくさん市販されています。特に幼児、小学校低学年向けに始めやすい名作絵本を紹介します。日本語の翻訳版でもおなじみのものです。
選ぶ際の4つのポイント

 英語絵本を選ぶ際には以下の4つの点を大切にしてください。
①パターンブック
 同じ文体でページをめくるごとに、何回も繰り返す本をパターンブックといいます。各ページ、まったく異なる文章が続くとなかなか覚えられません。しかし、パターンブックは、同じ文章で、一部の単語が変わるだけなので、リズムよく読め、とても覚えやすいという特徴があります。

②1行の文字は少なめに
 子どもが何度か聞いたら、暗唱できるくらいの分量のものを選びましょう。最初の段階は、1ページに文字数は少なく、1~3行くらいのものが理想です。

③イラストが分かりやすい
 イラストは分かりやすいものが理想です。音だけを聞いて理解するには、意味のヒントとなる絵が不可欠です。

④音声が入ったCD付きのものを
 子どもの方が、親よりも音声を聞き取り、まねする能力が高いので、初めはCDを聞きながら一緒に読むようにしてください。文法としては簡単ではない文でも、子どもは音で覚えるので、驚くほどきれいな発音で上手に覚えます。英語絵本は音とリズムを楽しむことが大切です。
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