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いよいよ就活がスタート!! [就職・働く]

 12月1日から会社説明会や就職ナビの登録が始まり、就職活動(就活)が本格的にスタートします。今から、どのような準備が必要なのか、キャリアインストラクターの小寺良二さんに聞き、まとめました。

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「働く」って何?
キャリアインストラクター 小寺良二さん

係のイメージ

 就活に臨むに当たり、そもそも、働くとは、どういうことなのか。あらためて考えてみたいと思います。

 私の働くイメージは、小学校の時の、クラスの係のイメージです。掃除係、美化係、保健係、図書係、給食係などありましたよね。働くことを考える時には、この係のイメージを持つと分かりやすいと思います。

 係には、ある共通点があります。それはクラスのためになることをしているということ。どの係も役割は違いますが、その係の役割を果たすことでクラスの皆が気持ち良くなり、学校生活が楽しくなります。係の人もクラスの人から感謝され、充実感を得られます。

 クラスは社会の縮図といえるでしょう。社会の中にも係が必要です。その係が「仕事」であると思います。

 どんな仕事も社会を良くするため、人々に心地良い生活を送らせるためにあるのです。
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志を持つ人材に

 今、「働く」を考える時、個人に焦点が当たり過ぎて、「自分自身が働きやすい会社」を探すという考えが強くなっています。でも仕事は、自分のためだけでなく、社会のため、人のためにやることでもあります。

 どのような仕事という役割を通じて、社会に貢献したいか。その視点で考えることが必要です。結局は、そうした志を持っている人材を採用担当者も採りたいからです。いい仕事をするからお金はもらえます。いい仕事をするには、志が必要なのです。

 将来的に独立し、起業するなど、働き方にはさまざまな道がありますが、一度、サラリーマンとして働くのは、とてもよい経験になります。

 新卒を採用することは、会社にとっても、大きなチャレンジです。若い人に期待し、若い人を育てようとの思いがあるからこそ採用するのです。

 だから、会社で働くことは成長のチャンスにほかなりません。若い時に会社で苦労した経験は、その後の人生にも大きくプラスに働くと思います。

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何から始めればいい?

学内のセミナーを活用する ゆったり考える時期に

 就活を目前に控え、「何から始めればいいのか分からない」と焦る学生も多いでしょう。

 12月になると怒濤の勢いで会社の説明会が始まり、就職ナビの登録、希望会社へのエントリーシート提出など、具体的にどこの企業を選ぶか、それがメーンの活動になります。インターネットの情報を常にチェックし、メールの確認を怠ることもできなくなります。

 ただ、今の時点では、まだ何も就活をしていないという人の方が多いでしょう。焦る必要はありません。11月は準備期間として、落ち着いて自己分析し、12月から始まる就職活動の仕方を知る機会にすればいいのです。

 学内のキャリアセンター(就職課)では、有益な情報を提供し、セミナーも行っています。充実した企画が多いので、まだ何もしていない学生は、積極的に大学の就活行事に参加するようにしてください。12月からは日程が立て込むからこそ、11月は人生をゆったり考える時期にしたいものです。


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やりたい仕事がない

知らないのが当たり前 情報を集めて動こう

 就活に臨むに当たって、多くの学生がまず思うのが、「やりたい仕事がない」「行きたい業界も分からない」ということ。

 明確にやりたい仕事が決まっている友人と比較し、自分は遅れてしまっているのではと思ってしまうことも。

 しかし、その状況はごく当たり前のことです。今の時期に、なりたい職業が決まっている人の方が実際には少ない。決まっている人の多くは、アナウンサーとか、医者とか、よく知られている職業を志望する人でしょう。

 学生が知っている職業は、実は全体のほんのわずかです。世の中には、例えば、施工管理や、商品の部品を作る会社など、学生が知らない会社がたくさんあります。

 知名度はなくても、世界でトップレベルのシェアを握り、発展している企業はたくさんあります。だから、今、知っている会社の中だけで、自分に適した会社を探すのは、無理があるのです。

 「入りたい会社がなくて当然」と考えてスタートしましょう。
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失敗を防ぐために

自分が入れる企業を見分ける力を

 「就職うつ」と表現されるほど、就活で苦労する人が多いのは、社会問題の一つといえます。なぜ、就活は大変なのでしょうか。

 一つの要因として、学生自身が自分がどこに入れそうなのか、分かっていない点にあります。

 大学受験では、塾や予備校で模試を受け、自分の偏差値が分かりました。客観的にどの大学に入りやすいのかが分かったのです。受かる可能性の高い大学と、低い大学をバランスよく受けるなど、具体的な戦略を練れました。いい意味で、受かる可能性の低い大学は割り切ることができたのです。

 しかし、就活は自分がどのような企業に向き、採用される力があるのか、客観的な情報がほとんどありません。自分の立ち位置が分かりません。だから、余計に苦労が多く、迷いやすいのです。

 就活を成功させるには、「自分が入れる適切な企業を把握する力」を身に付けることが必要です。行きたい業界でも、相性が悪ければ、何社受けても不合格になりやすい。

 一方で、相性が合う業界であれば、大手であれ合格する可能性が上がります。

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試験の合否で相性を判断

 ただ、自分が入れる企業、相性の良い業界がどこなのかを見極めるのは難しい。実際に試験を受け、通るかどうかで感触を知り、見極めていく必要があります。

 例えば、ソニー、東芝のような知名度のある電機大手に入ろうとした場合、もし1次試験で受からなければ、同じような知名度のある電機業界を受けても厳しいでしょう。

 逆に、1次試験に受かるなら、他の同じ業界大手にも受かる可能性は高いといえます。

 そのように自分で実際に受けてみて感触を探り、志望する会社の優先順位を早めに切り替えていくことが求められるのです。


業界の絞り込みは危険?

大手も中小企業もバランスよく

 業界、職種をある程度、絞ることで、内容の深い自己PRを考えることができるため、絞り込む人も多いでしょう。ただ、特定の業界、職種だけに偏ってエントリーシートを提出するのは避けるべきです。

 学生の失敗例で特に多いのが、「この業界しか行きたくない」と決めつけてしまうパターン。どんなに優秀で将来性がある人でも、業界との相性があるので、分野の違う業界を複数、選ぶべきです。

 会社の規模も、大手から中小まで幅広く狙いましょう。大手だけしか受けない場合、8月になっても一つも内々定がもらえないという事態が起こり得ます。大手はどこも競争率が高い狭き門。大手を受けると同時に中小企業もきちんと応募しましょう。魅力的な中小企業はたくさんあります。

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就活に励む友人と小まめに連携を

 自分を鼓舞する意味でも、意識して就活に頑張っている人と連携を取ること。就活中は孤独になりがちですが、失敗体験も含め、何でも話せる友人、家族がいれば、前に進む大きな力になります。

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30社以上を目安に足を運ぼう

 60~100社程度にエントリーし、内定をもらうまでには、30~50社の入社試験を受けるのが平均です。10社程度の試験で落ちても落ち込む必要はありません。30社を目安に、足を運ぶようにしましょう。



宝探しゲームの感覚で

 就活は宝探しゲームと似ています。宝の入っていない空箱はたくさんありますが、続けていけば、必ず宝が見つかるのです。試験に落ちても、自分に合う会社はここではなかったのだと気楽に捉え、宝探しゲームを楽しむくらいの感覚で臨むことが、就活を乗り切る秘けつかもしれません。
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