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全身タイツで世界を駆けるパフォーマー 3ガガヘッズ [話題]

やっぱり人の絆ですよ 笑いも、人生も!
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 劇団「ワハハ本舗」に所属するパフォーマンスグループ「3ガガヘッズ」。彼らの代名詞でもある“全身タイツ”をはじめ、身近にあるさまざまなアイテムを駆使し、斬新なサイレントパフォーマンスを披露する。日本のみならず、世界17カ国で500回以上の公演を行うほど、人気上昇中の3人に、公演の中で感じたことを聞いた。

 ゴム手袋にストロー、紙コップ――。さまざまなアイテムがパフォーマンスの道具になる。その発想はどのようにして生まれるのか。

 ワハハの公演で、若手の衣装といえばタイツとか裸が多いんです(笑い)。それをどう生かそうかとずっと考えていました。ある日、“タイツって伸びるな”って気付いて、それを生かした全身タイツのパフォーマンスを思いついたんです。

 ノートに向かっていても、アイデアが浮かばないので、実際にいろんなところへ足を運んで考えるようにしています。

 例えば、街で奇抜なポスターを見かけたら、必ず写真を撮る。ちょっと変わっているものや、興味を持ったものはいつもチェックです。

 日ごろからホームセンターで、いろいろな物を手にして、手のひらや頭に乗せてみたり、またいでみたりしています。店員さんに「何してるんですか」って言われることもありますけどね(笑い)。通いすぎて品物の配置はもちろん、商品番号まで覚えてしまいました。

 興味をもつ対象を広げ、物事を見る視点をちょっと変えてみる。街を歩くことで、どんどん新しい発想が生まれてくるんです。

 3人の呼吸は常にぴったり。その秘訣は?
 
 やっぱり愛ですかね(笑い)。誰にでも嫌なところってあるじゃないですか。でも、それも含めてその人なんですよね。“嫌なところばかり見ていても、距離は縮まらない。それなら、良いところを見ていこう”と思えるようになってから、3人の関係が変わりました。

 全身タイツのパフォーマンスは、道具の出し入れが早いとか、細部を表現するのがうまいとか、3人の得意分野を生かしてできているんです。それぞれの良さを引き出して、一つのものを作り上げる。プロ意識ってやつですね(笑い)。

 年間で数カ月も海外公演に行かれています。となると、さまざまな苦労があるのでは?

  海外では、実際に見てくれた人が、次の公演場所を紹介してくれることがあるんです。「君たち面白かったから、うちでもやってくれよ」って。続けているうちに、インドでは1カ月半で300回以上ライブをやらせてもらいました。人のつながりって本当にすごいですよ!

 山の斜面や滝の前、スラム街でも、現地の人が紹介してくれた所には全て行きました。全力で笑わせようとしている中で、環境への不満、緊張もなくなりました。

 海外で公演して良かったことは?

 スコットランドでは、コンテストで賞を逃した僕らに、手作りのトロフィーをくれた人がいました。「僕の一番は君たちだ」って。今、思い出しても涙が出そうです。どこの国に行っても、いろいろな人が助けてくれました。あらためて、人って多くの人々に支えられているんだと感じました。人の絆って本当に素晴らしいですよね。

 アフリカでは面白いと大声で笑ってくれるし、曲が流れただけで踊りだす人もいます。フランスは公演中、クスリとも笑わないのに、終わった途端に、「ブラボー」って大きな拍手をしてくれる。今、反応するのかよって思いましたけど、あの拍手には感動しました。

 国によって、お客さんの反応の様子は違いますが、日本でウケたものは、海外でも笑ってくれます。 海外に行く前と後で変わったことは?
 
 ある時、公演を終えると、子どもからビスケットをもらいました。食べるのにも困る状況にいる子です。自分が食べたいのを我慢してまで、ビスケットを差し出してくれた優しさに触れ、「本当の幸せってなんだろう」って考えるようになりました。

 アフリカでは、電気屋さんの前で、ライフルを持った警備員さんに遭遇しました。日本では考えられませんよね。日本ってやっぱり平和で、恵まれた国なんだと実感しました。

 海外公演を続けていく中で、日本の良さ、海外の良さを知ることができました。

 最後に、これから目指すものは?

  素晴らしき出会いと、国や言語、文化を超えて、人に笑いを届ける楽しさを知ってしまったので、海外公演はずっと続けていきたいと思っています。そして、ニューヨークのオフ・ブロードウェーの舞台で、長期公演することが将来の夢です。もっともっと力をつけて頑張りますよ!

■プロフィル
 3ガガヘッズ 2005年より活動を開始し、大道芸日本一を決める大会「芸王グランプリ2010」で優勝。また、「国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ/キジムナーフェスタ2013」でフリンジ大賞受賞。海外でも精力的に活動し、12年には、アフリカツアーでの功績が認められ西アフリカのベナン共和国より「日本&ベナン親善大使」に任命される。




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