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新しい観光資源の数々 [自然]

 1970年、当時の国鉄が「美しい日本と私」との副題で行ったキャンペーン「ディスカバー・ジャパン」。きれいな大型ポスターで紹介される日本各地の美しい光景に夢を見たものです。tpc-thi-lifewithwood-001-main.jpg
 さて、2020年の「東京オリンピック・パラリンピック」を目指す日本。「ディスカバー・ジャパン」以降の観光の主な傾向を眺めてみましょう。
 「ディスカバー・ジャパン」当時、多くの人が、遠くを旅し、美しい日本を探しました。その時に紹介された宮島や白川郷などは、今ではメジャーな観光地になっています。
 一方、現在では、美しいものだけではなく、以前は全く関心を引かなかったようなものが、観光資源になっています。
 例えば、工場見学や近代化産業遺産。あるいは、土木遺産まで。また、イルミネーションや夜景、まつりも観光の大事な要素です。体験型のジオパーク、エコツアー、収穫・農作業体験ツアーなども人気です。さらには、東京都台東区の谷中のように、普通の暮らしそのものや、細い路地までもが見直されています。
 いずれにしても、地域と共に価値を創造している土地が観光をリードしています。
 こうした中で、近代化産業遺産に注目してみましょう。
 人気なのは愛媛県新居浜市にある別子銅山の東平貯鉱庫跡。標高約750㍍の山中にある東平地区には、別子鉱山の採鉱本部や社宅・小学校・劇場・接待館が建てられるなど大変なにぎわいでした。
 特に、選鉱前の鉱石を一時的に貯蔵していた重厚な花こう岩造りの貯鉱庫には、圧倒されます。森の中にあるそれらの施設の数々は、「東洋のマチュピチュ」と称され、注目を集めています。
 開拓魂や勇気、豊かな繁栄を築いた知恵など、先人たちが、近代化の途中で残したモノが無言で語り掛けてきます。行った人だけが味わうことができる不思議な感動が、多くの観光客を魅了しています。

ポイント

 ◎従来はなかった新しい観光資源を訪れたり、初めての体験をしてみましょう。
 ◎心配な方はウェブサイトの観光クチコミサイトや観光協会であらかじめチェックしておきましょう。
 ◎近代化産業遺産は時間を取って関連のルートを巡るとさらに充実します。また、冬場は公開されていない場所や、冬の閉館時間などに気を付けましょう。

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